リスクを抑える方法ってあるの?
トライオートFXの代名詞でもあるコアレンジャーはリスクやや高めです。
ややハイリスクややハイリターンと言ったところでしょうか。
投資なので少なからずリスクはあります。リスクのない投資なんてありません。
リスクは1ミリも負いたくないという人は元本保証の商品か保険をやった方がいいでしょう。
投資にはリスクがつきものでその大小はリターンと比例しがちですが、
リターンは狙いたいけどリスクは負いたくないというのが本音ですよね。
本記事ではリターンを狙いやすいトライオートFXのリスクを抑える3つの方法についてお伝えしていきます。
・トライオートFXのリスクについて
・トライオートFXのリスクを抑える3つの方法
この記事を書いている人 ▶︎ IG
- 現在10種類、600万円以上をほったらかしで資産運用中
- 投資歴15年
目次
トライオートFXのリスク
まずはじめにトライオートFXのリスクを見ていきます。
・参考データの期間が短い
・両建て
・為替価格が戻らない
・為替変動がなかった場合の機会損失
参考データの期間が短い
トライオートFXのリスクは参考としている過去データの期間が短いことです。
コアレンジャーは2018年9月から2020年2月末までの為替変動を参考にロジックが組まれています。
リスクを考えるのであれば10年20年と長期間のデータを参考にロジックを組むのが妥当ですが
トライオートFXでは直近1年半のデータを参考としているため想定レンジが圧倒的に狭いです。
レンジが狭いと言うことはそれだけ為替変動に過敏になるので小さな動きでも利益を出しやすくなります。
トライオートFXは他のFXの自動売買と比べてセレクトで選ぶだけなのでかなり親切ですが、
急激な為替変動が起きた時に安心とは言い切れません。
実際にトライオートFXのレンジ帯を見れば分かりやすいです。
こちらはコアレンジャー豪ドル・NZドルのレンジ幅を表すチャートです。
2014年頃まではなんとかカバーできていますが2013年以前の変動にはまるっきり対応できていません。
リスクだけの部分で考えると明らかに狭いことが分かります。
ここ数年は何となくカバーできているので利益もしっかり出ていますが、ひとたび2010年頃のような高値にいってしまうと強制決済コースでしょうね!笑
今後の為替の変動がここ1〜2年くらいの範囲であればたくさん稼げますが、それ以上の変動になると大きく含み損を抱える形になりそうです。
つまりややハイリスクややハイリターンです。
コロナショックにより大きな為替変動があった為、2020年5月23日以降の自動売買セレクトは2018年11月から2020年4月末までを参考としたロジックに組み変わっています。
両建て
トライオートFXの代名詞と言えば自動売買セレクトの「コアレンジャー」でコアレンジャーの特徴と言えば「両建て」です。
両建てと言えば言わずもがなハイリスクハイリターンです。
相場が上がっても下がっても利益が出る両建ては誠に素晴らしい手法で利益もガンガン積み上がりますが、
上振れでも下振れでもレンジ帯を抜けてしまうと含み損を抱えてしまいます。
極端ではありますが上のチャートのような動きをした場合、
6月の時点では売り50本のポジションを持つことになりますし
逆に11月の時点では買い50本分のポジションを持つことになります。
最大ポジションとなるので必要証拠金が多くなりますし、そのままレンジ帯から離れていった場合強制決済のリスクも出てきます。
50本のポジション全てが含み損となってくるのでメンタルもきついですし、レンジ帯を離れてしまうと利益も一切出ないので二重苦です。
つまりトライオートFXは諸刃の剣なんです。
為替価格が戻らない
トライオートFXはレンジ相場を想定してロジックが組まれているので、
レンジ相場ではその威力を遺憾なく発揮しますが、一方的な上昇や下落相場には向いていません。
新興国の場合、為替が安定してなかったり、そもそも国の内政が安定してなかったりで一方的な上昇や下落が起こり得ます。
上の図はトルコリラ/円のチャートです。
最大時100円近かったトルコリラは現在15円ほどまで下落しています。
普通に両建てでやってたら簡単に強制決済されてしまうでしょう。
トライオートFXはこう言うトレンド相場には不向きです。
(ビルダーの場合。コアレンジャーは新興国通貨の取り扱いがありません)
為替変動がなかった場合の機会損失
FXは為替の変動を狙って利益を出す投資です。
なので為替に変動がなかった場合、自動売買では売買されません。
つまり相場がベタ凪のように一直線だったりすると利益を出せない状態が続きます。
この状態は実際に損をすることはありませんが、別の見方をすると
「お金を投じているのに利益が出せていない」状態、機会損失と言うことになります。
実際には相場が全く動かないと言うことはありませんが、自分が売買を注文している価格まで変動しなくて利益が出ないと言うことはあり得ます。
トライオートFXでリスクを抑える3つの方法
続いてトライオートFXでリスクを抑える方法です。
・証拠金を多めにする
・レンジ相場の通貨ペアを選ぶ
・レンジの幅を広めにする
証拠金を多めにする
超シンプルですが、トライオートFXにおいてこれが一番確実で効果的なリスクを抑える方法です。
トライオートFXで一番怖いのは含み損が多くなり、必要証拠金が保てず強制決済されることなのでそれを防ぐにはロスカット(損切り)するか証拠金を多く持つかしかありません。
強制決済されなければいくら含み損が膨らんでも損失は確定ではありません。
そして待っていれば相場が戻る可能性は非常に高いです。
そうすれば損をせずにポジションを決済できますし、利益が出すこともできます。
しかし、強制決済されてしまえばもう復帰できないほどの損失を被ってしまいます。
トライオートFXで一番大事なのはどんな超変動がきても耐えて運用を続けることです。
そのためには証拠金を多めにするしかありません。
インヴァスト証券でも証拠金を多くすることを推奨しています。
「推奨証拠金は必ずしもロスカットにならないという金額ではない」という点です。推奨証拠金では意図しないロスカット等が心配な方や、直近のドローダウンはあまりあてにならないとお考えの方は、まずは推奨証拠金の2倍から3倍程度の余裕を持たせることをお勧めします。
引用:インヴァスト証券
推奨証拠金の2倍から3倍の証拠金で運用すればかなり安心できますが、その分利回りが落ちてしまうので僕的には1.5倍前後が妥当かなと思います。
ちなみに資産運用でセミリタイヤしている鈴さんはコアレンジャーで推奨証拠金の1.5倍で運用していますがそれでも利回り12%出ています。
【トライオートFXの最終結果】
実現損益:+240,266円
評価損益:0円
⇒https://t.co/S3M54FBaUz運用を一旦終了した自動売買セレクトの実績まとめです。推奨証拠金の1.5倍の190万円で約1年間運用し、24万円の利益と利回りは12%程度です。
まあ、悪くない結果だったのではないでしょうか(^^ゞ pic.twitter.com/E5q4le4hqM
— 鈴@資産運用&ブログ⇒3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) September 18, 2019
レンジ相場の通貨ペアを選ぶ
先ほどの「為替価格が戻らない」でも紹介したように為替が安定しておらずトレンド相場になるような通貨ペア(新興国など)はトライオートFXには不向きです。
米ドルやユーロ、日本円などある程度為替が一定の幅で変動している通貨ペアを選びましょう。
レンジ幅を広めにする
これも強制決済されないための有効な手段です。
トライオートFXの場合、参考にしている期間が短いためややハイリスク・ハイリターンとなっています。
リスクを抑えるためにレンジ幅を広めに設定してみましょう。
設定画面から簡単に設定できます。
リスクを抑えればリターンも落ちますが、強制決済されないことが何よりも大事なのでリスクを抑えたい人はやってみてください。
スワップポイントを狙った運用をする
先ほど相場に変動がないと売買されず利益も出ないと機会損失になるとお伝えしましたが
それを回避する方法としてスワップポイントを狙った運用があります。
トルコリラ/円や南アランド/円のようにスワップポイントの高い通貨ペアの運用です。
これらの通貨ペアで運用すれば為替に動きがなくて売買が行われなくても、持っているだけでスワップポイントが入ってくるため機会損失のリスクを防ぐことができます。
スワップポイントを狙った運用は凪のような相場でも利益が出るので機会損失のリスクを避けることはできますが、
- 為替価格が戻らない可能性がある
- スワップポイントが下がる可能性がある
のでおすすめしません。
実際に僕はスワップポイントを狙った運用をしていますが、
スワップポイントはプラスでも含み損の方がはるかに大きく今後戻るかどうかも分かりません。
スワップポイントを狙った運用に関してはこちらの記事を参考にしてください。
また自動売買セレクトに「スワッパー」と言うスワップポイントも考えたロジックがありますが利率は他の「コアレンジャー」や「ハーフ」と比べるとよくありません。
40種類あるトライオートFXの自動売買セレクトの利回りで
「スワッパー_トルコリラ/円」が36位
「スワッパー_南アランド/円」が40位
と苦戦しています。
30代運用男子ののがたかさんも非推奨しています。
僕が尊敬している鈴さんもスワップポイント狙いの高金利通貨は宝くじやギャンブルのつもりでやっているとおっしゃってます。
◆スワップ積立報告◆
スワップが1万円貯まっていたので、LIGHTFXでトルコリラを1千通貨積み立てました(*^^*)スワップ:+32万円
評価損益:-24万円
合計:+8万円宝くじ感覚で実践しているトルコリラ投資がプラスってなかなか慣れないですね( ̄▽ ̄;)
積立方針→https://t.co/gCmj04nuMF pic.twitter.com/ZEzGxnWEl1
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) January 27, 2020
過去のデータをみる限り、相場が全く動かないなんてことはないのでスワップポイント狙いでは行かず、ちょっと利益が出ない期間があっても気にせず気長に待ちましょう。
トライオートFXのリスクを抑える3つの方法まとめ
・証拠金を多めにする(余裕を持つ)
・レンジ相場の通貨ペアを選ぶ
・レンジ幅を広げる
・スワップポイント狙いの運用はしない
トライオートFXの1番のリスクは強制決済されること。
なのでリスクを抑える方法はわりとシンプルです。
とにかく証拠金に余裕を持った運用をしましょう。