iDeCo

イデコ(iDeCo)とは?特徴・仕組みを分かりやすく解説

イデコ(iDeCo)のまとめ

『人生100年時代』と言われていますが、長〜い老後のこと考えてますか?

昔は60歳まで働けばあとは自由気ままな年金暮らしが待っていましたが、僕らが老後を迎える頃はそうはいきません。

政府はあなたの老後の面倒まで見てくれません。自分の年金は自分で蓄える時代です。

お金に不安しかない老後を過ごしたくなければイデコ(iDeCo)の仕組みを理解して賢く老後の資産をつくりましょう。

 

✔︎この記事を読むと分かること

イデコ(iDeCo)の特徴やメリット・デメリット、気を付けたいポイントが分かります

 

イデコ(iDeCo)を公式サイトで確認してみる▷▷

 

イデコ(iDeCo)の特徴・仕組み

グラフで説明する男性イデコ(iDeCo)とは別名”個人型確定拠出年金”と言い、自分で積み立てて自分で受け取る自分のための個人年金です。

つまり国民年金や厚生年金と違って加入は任意です。自分で掛け金を設定し、自分で運用方法を選びます。

イデコ(iDeCo)の掛け金

掛け金は月々5000円からで1000円単位で設定できます。
また掛け金には上限があります。

iDeCo加入対象者 掛け金の上限(月)
自営業の方 68,000円
会社員(企業年金がない)・主婦 23,000円
企業型確定拠出年金に加入している会社員 20,000円
確定給付企業年金、厚生年金基金に加入している会社員・公務員 12,000円

 

資金に余裕がなければいつでも掛けをSTOPできます。

IG
IG
いざと言う時のことを考えるといつでもSTOPできるのは嬉しいね

イデコ(iDeCo)の運用方法

国民年金や厚生年金は決まった金額を掛けるだけですが、イデコ(iDeCo)の場合は自分で運用方法を選びます。

 

・定期預金

・保険

・投資信託

この3つのうちから選んで運用をしていきます。

定期預金・保険

定期預金、保険は元本が確保されている商品です。
原則として元本割れになるリスクはありませんが現代のような低金利の時代では資産を増やすというのはなかなか見込めません。

定期預金の利率は良くて0.05%です。100万円の運用に対して利子が年間で500円です。

 

投資信託

投資信託は運用をファンドに任せるので資産を増やせる可能性もありますが、元本が保証されておらず元本割れのリスクもあります。

投資信託の場合は実績が良いファンドだと利回り5%ほどです。100万円の運用に対して年間の利益が50,000円です。

 

配分変更とスイッチング

 

配分変更

イデコ(iDeCo)では掛け金を分配して複数の商品で運用することができます。

掛け金を1つの商品だけに投入することもできますし、2つ3つと複数の商品に掛け金を分配して運用することもできます。

例えば

・リターン狙い(100%)

・リターン狙い(50%)、バランス(50%)

・リターン狙い(25%)、バランスA(25%)、バランスB(25%)、元本保証(25%)

と言った感じです。

イデコ(iDeCo)ではこの配分割合を決めることができます。

iDeCo配分変更のグラフ

そしてこの配分割合はあとからでも変更することができます。配分変更に手数料はかかりません。

 

スイッチング

購入してきた商品を売却して売却したお金で別の商品を購入することができます。

はじめにAという商品が良いと思って購入していても10年、20年経てば状況は変わることもあります。今後はCという商品の方が伸びそうな気配がある、なんて時は資産の移し替えをすることができます。

iDeCoスイッチングの説明グラフ

 

イデコ(iDeCo)の年金の受け取り方

イデコ(iDeCo)で運用したお金は60歳から受け取ることができ(※加入期間による)3つの受け取り方法があります。

①60歳〜70歳までの間で一括で受け取り

②年金として毎月(5年以上20年以下の期間)で受け取り

③60歳になった時点で年金資金の一部を一時金として受け取り、残りの年金資金を毎月受け取り

 

イデコ(iDeCo)の加入期間と受給年齢

イデコ(iDeCo)加入期間により年金を受け取れる年齢が変わってきます。

加入期間 受給開始年齢
10年以上 60歳
8年以上10年未満 61歳
6年以上8年未満 62歳
4年以上6年未満 63歳
2年以上4年未満 64歳
1ヶ月以上2年未満 65歳

 

イデコ(iDeCo)のメリット

・掛け金が全額所得控除になる

・運用益が非課税

・年金受け取り時も非課税枠あり

 

掛け金が全額所得控除

イデコ(iDeCo)の最大のメリットは掛け金が全額控除されることです。全額控除されることで所得税や住民税が安くなります。

例えば
30歳の会社員(年収500万円)が月に5,000円ずつ掛けていくと年間の掛け額は60,000円ですが節税額はなんと12,000円になります。※節税額は年収その他条件により異なります

(全額所得控除と言うのは60,000円掛けたら税金が60,000円安くなると言う意味ではありません)

運用益に関わらず確実に掛け額の20%も安くなるなんてすごくないですか?

 

30歳、年収500万の会社員で掛け金5,000円の節税目安

iDeCoに加入 iDeCoに未加入 差額
所得税 134,900円 141,100円 6,200円
住民税 234,700円 240,700円 6,000円
合計 369,600円 381,800円 12,200円

 

1年間でこれだけ差がつくのは大きいですよね。

IG
IG
フリーランスはもちろんサラリーマンや主婦ができる数少ない節税対策だよ

 

イデコ(iDeCo)が資産運用の目安である5%ほどで運用できたとすると、

運用益5% + 節税額20% となり、イデコ(iDeCo)に加入するとしないとでは25%分も差が出てきます

 

運用益が非課税

通常投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますがイデコ(iDeCo)の場合、

税金はかかりません。中にはたった20%かぁと思う人もいるかもしれませんが20%超えの税金て金額に置き換えると相当です。

 

例えば

30歳の会社員が2万3000円ずつ30年掛けていき5%で運用したとします。

楽天証券 スクリーンショット

参考:楽天証券

すると運用益は30年で1千万円を超え、税金は200万円を超えてきます。

従来の投資だとこの200万円が税金として徴収されますがイデコ(iDeCo)の場合は非課税なのでかかりません。

これは相当なメリットですよね。

 

年金受け取り時も税制優遇あり

年金の受け取り方法は3通りです。

①一括で受け取る

②年金で月々受け取る

③一時金と年金の組み合わせ

一括で受け取る時は税制上は「退職所得」と言う扱いになり『退職所得控除』が受けられます。

また年金として受け取る場合は「雑所得」の扱いになりますが
『公的年金等控除』が受けられるので一定の金額まで非課税となります。

・65歳未満→年間70万円

・65歳以上→年間120万円

早速イデコ(iDeCo)を始めてみる▷▷

イデコ(iDeCo)のデメリット

続いてイデコ(iDeCo)のデメリットです。

・60歳になるまで受け取ることができない

・手数料がかかる

 

60歳になるまで受け取ることができない

イデコ(iDeCo)で掛けたお金や運用で増やしたお金は60歳になるまで受け取ることができません。

長い人生いつ何が起こるか分かりません。

・予期せぬ災害

・不慮の事故

・経営悪化による急なリストラ

・仕事や隣人トラブルによる引っ越し

・離婚

などなど予期せぬトラブルに巻き込まれて急遽まとまったお金が必要になることもあるかもしれません。

でもどんなにお金が必要になっても自分が死亡しない限り、途中解約して引き出すことができません。(本人が死亡した場合、遺族が受け取れます)

メリットの項目でもお伝えした通り、イデコ(iDeCo)は節税効果も高く非常にメリットの大きい年金制度ですが、

途中解約できないと言うのは非常に大きなデメリットですので掛け金は生活を圧迫しない金額で設定しましょう。

IG
IG
掛け金は途中で変更できるので始めは余裕を持てる金額にしよう。掛けをSTOPすることはできるよ

 

手数料が発生する

イデコ(iDeCo)は加入時と運用期間中、年金受け取り時に手数料が発生します。

 

手数料は金融機関によって異なりますが大手ネット証券では大体以下の金額で設定されています。

加入時手数料 2,829円
運用期間中の手数料(積立あり ) 171円
運用期間中の手数料(積立なし) 66円
年金受け取り時(受け取りの都度) 440円

 

年金受け取り時にも手数料がかかることはあまり知られていません。
もし毎月年金を受け取ることにすると手数料だけで年間5,280円かかってしまいます。

 

IG
IG
年金を受け取るとかまだまだ先の話でなかなか想像できないけど、60歳が見えてきたら受け取り方も考えないとだね

イデコ(iDeCo)口コミ・評判

 

 

 

IG
IG
僕が尊敬しているセミリタイヤ中の鈴さんもイデコ(iDeCo)やらてますが、やはり60歳まで引き出せないのがネックのようです

イデコ(iDeCo)実績公開

現在の僕のイデコ(iDeCo)の運用状況を公開します。

 

金融機関:SBI証券

掛け金:5,000円

運用期間:22ヶ月

 

SBI証券 資産状況のスクリーンショット

始めはリターン狙いのみでひふみ年金に100%掛けてましたが、iFree NYダウ・インデックスにも振り分けるようにして今は

ひふみ年金 50%
iFree NYダウ・インデックス 50%

で運用しています。

今年の2月までは順調でしたがコロナショックによる暴落で一気にマイナスになってしまいました。

IG
IG
暴落・急落時は安く仕込めるし株価はいずれ戻るので気にしていません。

イデコ(iDeCo)の特徴・仕組みまとめ

 

特徴

・イデコ(iDeCo)は自分による自分のための個人年金

・運用方法、掛け額、配分、受け取り方を自分でカスタマイズできる年金制度

 

メリット

・節税効果がかなり大きい(サラリーマンでもできる数少ない節税)

・運用益が非課税

・家計が厳しくなったら途中でSTOPできる

・年金受け取り時にも税制優遇される

 

デメリット

・60歳になるまで引き出せない

・加入時、運用期間中、年金受け取り時に手数料がかかる

途中解約できなかったり手数料がかかったりもしますが、デメリットのマイナス要素を差し引いても受けれるメリットははるかに大きいです。

IG
IG
税金高いなー、少しでも節税したいなーって思ってる人は絶対やった方がいいです!!

またイデコ(iDeCo)は複利で運用できるので期間が長ければ長いほど資産は増えていきます。

生活を圧迫しないんであれば早い(若い)うちから始めた方がお得です。

IG
IG
複利運用で資産がどんどん増えていくよ

早速イデコで老後の資産づくりを
始めてみる▷▷

金融機関は手数料が安くて使い勝手のいいネット証券がおすすめです。