こんにちは、IG(@saltabiig)です。
今回は八丈島に移住して来て以来ずっと困ってることについて書いていきます。
それは「方言分からなさ過ぎる問題」です。
いつもは遠回しに書きがちですが今日はそのまんまです。
日本各地に方言があるようにここ八丈島にも八丈方言(八丈語とも言う。島民は島言葉と言う)というものが存在します。
生活していて相手の方が何言ってるかわからなくてコミュニケーション取れないってことはまずありません。
スーパーをはじめとするお店や飲食店なんかではみんなまず標準語を使ってますし、ある程度若い人はみんな標準語です。
ある程度若い人の場合は島言葉を話せるけど、場によって使い分けてるパターンと話せないけど聞けるパターンと話せないし聞けないパターンに分かれるようです。
しかし若い世代の親が方言を家庭で方言を使わないようになってきているので最近の子供達は聞いても分からない子が増えてきているそうです。
私生活ではほぼ困ることがないならいつ困るの?っていうと僕の場合は仕事です。
会社の先輩には割と年配の方もおり、方言使いまくりの方も少なくないです。
言ってることが全く聞き取れませんし、意味がわかりません。本当に同じ国の言葉かと思うほどです。
よくTVで地方のロケでおじちゃんやおばちゃんが方言を話してテロップが「♨※◎□△・・・」みたいになることがありますがまさにそんな感じです。もうほんと雑音の域です。
個人的な感想としては抑揚が少なく口の開閉も少なめでもごもごしゃべってるように聞こえます(一部の人の癖かもしれませんが)
ここで少し八丈島の方言を紹介していきます。
おじゃりやれ→おいでください、いらっしゃい
しょくない→知らない
めならべ→娘
えずい→きつい、窮屈
まるぶ→死ぬ
でこ→来なさい
ひっかす→忘れる
まじかす→なくす
ねっこけ→小さい
ぼおけ→大きい
でぇーじけ→美しい
どんご→馬鹿
ごらごら→早く
あっぱめ→赤ん坊
かむ→食べる
あにょしたろ→何をしているの?
ひっかじもわの~→寒いねー
洗濯物は乾いたか?→洗濯物かーかーか?
あなたは何もご存知ないでしょうが、私はよく存じておりますよ
→オメー、あにもしょくおじゃりいたしんじゃんのーんて、わがよっくしょくおじゃりいたそわ
ね?こんなん言われても分かるわけないでしょ!?
洗濯物かーかーか?ってなんだよ!笑って感じじゃないですか?
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こんな話もあります。
本土の人が八丈島の家に遊びに行った際、「あがりやれ」と言われてなんのことか分からずいたら「(家に)あがってください」ってことですよって教えてもらった。
その後みんなでご飯を食べることになり、家の人に「あがりやれ(お召し上がりください)」と言われ、先ほど教えてもらった通りテーブルにあがった。
なんていう昔の笑い話もあります。
ちなみに冒頭から八丈方言っていう括りで進めてますが、実はこの八丈方言も
末吉方言、中之郷方言、樫立方言、大賀郷方言、三根方言と5つの方言に分けられます。
同じ八丈島、小さな集落に住む人たちなのにここの方言は分かるけど、
ここの方言はわからないっていうのがあったりするので不思議です。
ちなみに大根は
三根→でーこ
大賀郷→でーこ
樫立→じゃーこ
中之郷→でぁーこ
末吉→でーこ
「手を」という場合は
三根→てい
大賀郷→てー
樫立→ちー
中之郷→てぃー
末吉→ちー
「エビズルは昔はよく食べたもんだよ」の場合は
三根→えべずわむかしわよくかもうもんだら
大賀郷→えべずわしょてーにゃあんでもかまーの
樫立→えべずわしょーてわよくかもーもんだらー
中之郷→えべずーわむかしわよくかもぁーもんだらのぁ
末吉→えべずーわむかしゃしょっちゅーかまーもんだらよー
ってなります。
ね?意味分かんないでしょ!?
ちなみにちなみに八丈島の方言は日本三大方言の1つと言われており希少性があるんだけど、
年々話す人が減少する傾向にあり2009年にユネスコ消滅危機言語の危険に分類されています。
八丈島に住むものとしては島の文化である島言葉を消滅させてはならないいう思いもありますが、
仕事の時は標準語でしゃべってくれよ、頼まれてるのか質問なのか何のかわかんねーよという思いもあります。
八丈島に来て半年以上経ちましたが全くなれません。笑
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